2024年4月の休診日:4月7日(日)・14日(日)・21日(日)・28日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

背中の痛み 背部痛

背部痛 〜我慢できない背中の痛み

お腹が硬くなると、猫背になる!?

背中の筋肉が緊張し、痛みがはしる。これは頚椎(けいつい、首の骨)や胸椎(きょうつい、胸の骨)のゆがみによることが多いのですが、たまにお腹が硬くなることが原因の方がいらっしゃいます。

そもそも背中の筋肉が硬くなるのは、運動不足で血流が悪くなるからなのですが、運動不足になることで、腹筋も硬くなり、お腹が伸びなくなって猫背になってしまうのです。

こうなると寝ても覚めても体幹部分ぜんたいの緊張がとれなくなり、どんなに背中だけをマッサージしても痛みがひきません。

背中が痛くて寝られない 40代女性の場合

これは整形外科より転医され、当院に来院された40代女性の症例です。問診カウンセリングで話しを聞くと、4年前から背中の痛みと首のコリが酷く、寝られないとのこと。

当院ではこのような方はまず骨のゆがみをチェックします。この方もやはり、首の2番目の骨と、背中の4〜6番目の骨がかなりゆがんでいました。治療はまず骨のゆがみを治すため、整復(せいふく)を提案し、週に3回の来院をお勧めしました。

最終的には筋肉の緊張を取り除くために指圧をおこなうのですが、この時点では緊張が強すぎて、筋肉が硬すぎるあまり、指圧の後に痛みが出てしまう場合があるのです。整復した直後は「なんだかスッキリした!」と喜んでいらっしゃいましたが、筋肉は緊張したままなので、やはり夜はまだ痛くて目が覚めてしまうようです。特にゆがんでいた骨周辺の筋肉が硬かったので、「週に3回は施術をしていきましょう」とお願いしました。

僕はよく患者様にお願いをします。来院してくれないことには治せませんし、あまりにも状態の良くない患者様には、自分自身でケアもしていただかなければなりません。この患者様にはお腹の筋肉は自分でできるストレッチ運動を教えて、来院しない日にやっていただくようにお願いしました。そして僕は、背中の筋緊張をほぐすための指圧を担当しました。

この患者様は現在も通院中ですが、今ではお腹もだいぶ伸ばせるようになっています。

姿勢がよくなると、美容・健康にも効果が

背中の筋緊張が強すぎると体幹部の運動性が著しく低下し、お腹まわりの筋緊張にもつながります。さらには内臓の血流が悪くなり、便秘や消化不良など、内臓機能の低下を引き起こすケースもあります。

筋肉が緊張すると自律神経にも負担がかかりますので、失調(コントロール不能)状態に陥る恐れもあります。姿勢が悪くなると集中力も下がりますので、小さなお子様の場合はこれらに加えて学習能力の低下も心配です。

僕自身もこの職業につく前は、猫背で背中がガチガチでした。現在では毎日お腹のストレッチをしています。素敵な姿勢は筋肉を良好に保つだけでなく、美容・健康にもビックリするほど効果がありますよ。