2024年4月の休診日:4月7日(日)・14日(日)・21日(日)・28日(日)が定期休診日となります。

症例ブログ《からだ研究所》

肩の張り、肩のこり

「肩が張ってきたな」と感じたら?

じっとしていても肩はこる

じっと動かず、何もしていなくても、私たちの首から肩にかけての筋肉は常に働き続けています。

人間の頭は大人でスイカ1玉分(約3キロ)の重さがあり、これを重力に逆らって支え続けているため、首や肩の筋肉は、絶え間なく働き続けているわけです。これはけっこう過酷な重労働です。このため、首から肩にかけての筋肉が運動不足だったり、長時間にわたって同じ姿勢を続けていると、筋肉が過酷な労働に耐えられなくなり、悲鳴をあげはじめます。

しかし筋肉はしゃべれませんので、言葉のかわりに疲労物質(乳酸)を内部にためこんでいきます。この乳酸が筋肉のなかで滞ることで、血行が悪くなり、筋肉が硬くなって痛みはじめます。こうして筋肉は「もう限界だ」という情報を脳に伝えるのです。これが肩こりのメカニズムです。

肩こりの原因は骨のゆがみにあり!

慢性的な肩こりの多くは、猫背などの不良姿勢が原因です。

骨のゆがみが根本の原因であるため、肩のマッサージや電気治療だけでは一時的によくなっても、また同じ症状を繰り返します。また、不良姿勢で血管が圧迫され、血行が悪くなっているので、疲れもたまりやすくなっています。

当院おすすめの治療法は「整復(せいふく)治療」です。整復治療とは、背骨や首の骨を正常な位置にもどすことで症状を改善させる方法です。骨格が整うことで、姿勢がよくなり、筋肉や神経の働きが正常になります。筋肉の緊張がほぐれると、血行もよくなり、睡眠中も効率よく疲れがとれていきます。また、自律神経が正常に働くので、免疫力も高まり、心身ともに健やかな身体になります。

猫背が原因で肩こりに… Aさん(30代OL)の場合

猫背が原因で肩こりに悩む30代OL、Aさんの症例です。この患者様は頭痛をともなう肩のハリやコリが2週間前からはじまり、眠りが浅く、朝の目覚めが悪い、との悩みで来院されました。

お話しをうかがうと、デスクワークで長時間同じ姿勢が続き、つい猫背になってしまうとのこと。診察してみると、肩から背中にかけての筋肉がフライパンのように固まっているではありませんか。あまりの硬さにびっくりして、私もフリーズしたくらいです。よほどお仕事を頑張られているのでしょう。

「前に他院でマッサージや電気治療を受けたのですが、すぐにまた元通りになってしまうんです…」

そこで私は整復治療を提案しました。骨の矯正をはじめると「バキバキッ!」「ビシッ!!」と轟音が鳴り響き、自分の身体から出る音のあまりの大きさに、患者様は思わず爆笑していました。治療後は「首から肩にかけて楽になりました!」と喜んでおられたので、私もうれしくなって「これで血行がよくなったので、ぐっすり寝られて、身体の疲労もとれますよ」とお伝えしました。

2回目以降はインナーマッスルを緩ませるため、指圧療法をおこないました。患者様が話せなくなるほど強い圧力をかけるのですが、痛くはありません。

こうして12回の通院で姿勢や肩のハリやコリが改善され、痛みもなくなり、元気に仕事に復帰されました。

「あっ、肩が張ってきたな」と思ったら?

肩こりの原因の多くは、この症例のように、姿勢が悪くて背骨がゆがみ、筋肉が固まってしまうことにあります。根本原因である背骨のゆがみを改善することで、ほとんどの肩こりはなくなります。

Aさん、またお仕事を頑張りすぎたら、今度は我慢しないですぐに天王町接骨院に来てくださいね。

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